エアコンクリーニングの季節到来。

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今年は突然どかっと雪が降ったり、かと思えば急に暖かく一気に春模様になったりと大変ですね😅 と、そんな話を毎年方々でお話ししているような気もしますが、それでも今年はもうすぐにでも桜が咲きそうということ(観測史上最速?)で本当に驚きです。長野市の桜といえば4月半ばのイメージなのですが🤔

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季節の移ろいが早いせいもあってか、冷房時期への準備たるエアコンクリーニングのご依頼も増えてまいりました。弊店では『エアコンクリーニングのタイミングは真夏以外です!』と常々お話をさせて頂いておりますが(詳しくはこちらのページの最下部に記載)、弊店をリピートしてくださるお客様方も早速動き出された模様。本日もフィルター自動お掃除機能付きエアコン×2台のクリーニング(スタンダードプラン)に伺ってまいりました。

1台目のクリーニングはこちら。

日立お掃除機能付きエアコン「RAS-X28E」(2015年製)です。

ちなみに申し訳ございません…エアコン全体像の写真をすっかり取り忘れてしまっておりました😫

「設置から7年を超え、一度もお掃除をしたことがなかったので」ということでのご依頼でした。

早速お掃除をということで機体を見てみれば、上下フラップ(羽部分)の表面には黒いカビ汚れも見えていました。となれば、その奥にあるファンや吹き出し口(通風路)は自ずと……

そうですね、こうなってしまってますよね😅

埃とカビでしっかり汚れてしまっています。この機種もそうですが、日立さんの『白くまくん』シリーズは【ステンレス・クリーン システム】と称し、通風路や上下フラップなど風の通り道部分に汚れにくいステンレスを採用することでエアコン内の清潔を維持しようと目されている製品群です。それでもこれだけのカビが付いてしまっています。

エアコンは冷房あるいは除湿運転をすれば、室内機の内部にはほぼ必ずと言っていいほどカビが発生繁殖してしまう家電製品です(こちらのページでも解説しています)。特にフィルター自動お掃除機能付きのものは通常タイプのエアコンに比べ構造部品が多く、内部の通気性も悪くなってしまっているために、エアコン内部に発生した湿気が逃げづらく、カビの繁殖量も多い傾向にあります。汚れやお掃除を気にされている方ほどエアコン購入の際は『冷暖房が出来て、風向きが変えられる』だけのシンプルなエアコンをお選び頂いた方が【購入時】【メンテナンス時】全てのことを考えても、結果それが一番お得になるのではないかなと思います。

←左の洗浄作業を開始出来る状態にするまでに、下記左右写真にある各部品を分解していくことになるのですが、パッと見ただけでも部品の多さがお分かりになるかと思います。

これらがエアコンの要所(ファン、熱交換器、ドレンパン)を覆っているとなるとその通気性の具合については想像に難くないのではと思います😅

また、フィルター自動お掃除機能付きと言っても全くの手放しで綺麗が保てるわけではありません。使用者自身でのお手入れは必須です。

ダストボックスも手入れを怠るとエアコンを汚す原因になってしまいます。

この機種の場合はお掃除ロボがフィルターについた埃をこそぎ取った後、エアコン内部にあるごみ箱(ダストボックス)にその埃を溜めていくのですが、ごみ箱のお手入れを忘れてしまっていたりすると、せっかく取った埃がエアコン内部にあふれてしまい、エアコン内部を余計汚してしまうことにもなりかねません。

などなど、各所の汚れを確認しながら分解&洗浄作業を進めていきます。

冷房時、エアコン内部にある熱交換器と呼ばれる部品に発生する結露水を受け止め、外部へと排出するドレンパン。常に水分にさらされているところでもあるため、ほぼ100%、カビが付いてしまいます。
左右の風向きを変えるルーバー(羽)部分にもカビ汚れが確認できます。風の最終出口である羽部分にまでカビがあると大抵の場合はエアコン風にもカビ臭が確認出来ると思いますので、ぜひクリーニングをされてください。

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掃除機の吸い込み音や「ビシャー💦」という高圧洗浄機の音が室内に響き渡ること数十分。気持ちよくお使い頂ける形にまで仕上がりました。

『すっきり綺麗になりましたね~😆』

2時間半ほどの汚れとの格闘疲れも癒えるお言葉を頂き、1台目完了です!! それでは2台目! と意気込んだのですが…

ん~~~~……🤔🤔

と少し悩む展開に。

続いての機種は2009年製のシャープさんのお掃除機能付きエアコン。

試運転を行った後、作業を始めようとあれこれ確認してみれば、

  1.  13年経っているものの、汚れ具合は1台目のものとそれほど変わらなさそう(実際、使用頻度はそれほど多くなかったそう)。
  2.  前面パネルや上下フラップ(羽)を触ってみた際の触感から言えば、プラスチック部分の経年劣化もだいぶ進んでおり、おそらく作業で破損してしまう状態。
  3.  メーカーの標準使用期間(10年)を過ぎているため、破損等あっても補償修理は行えない。

などあり、クリーニングのメリットやリスク等と併せて考えた際、お客様が支払いになるコストに対しての費用対効果がなかなか見出せなかったため、今回は見合わせのご相談をさせて頂きました😅

特にフィルター自動お掃除機能付きエアコンのクリーニング料金は弊店に限らず、どのお掃除屋さんにご依頼されても決して安くはない金額です。十何年活躍してくれたエアコンであれば購入時の元は取れていると思いますし、それであれば今後の新しいエアコン購入(ぜひ通常エアコンをお買い求めください😆)の資金なりに充てて頂いた方がポジティブなお取引になるのではと考えた次第です。

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そんなこんなでお客様からの同意も賜りまして、作業は完了。

綺麗に出来る汚れであれば、ぜひ綺麗にしてさしあげたい気持ちにもなるのですが、“ここは本当にお掃除でいいのか”と悩むこともしばしば。最適解の導き出し方は本当に難しいのですが、私に仕事を預けてくださるお客様を裏切らぬよう、常に色々考えてご提案するのみです。

時には悩む清掃で日々の暮らしの快適をしっかりサポート。今の自分のあるを尽くして。お掃除のむらかみ <むらかみ清掃技研>、村上隆浩でした。

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※個人が特定出来ないことを考慮した上で、お話を紹介させて頂くことをお客様よりご了承頂いております。

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