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冬の出口が見えはじめ、春・夏を見据えたエアコンクリーニングのご相談が増えてきました。そんな折によく耳にすること。
「エアコンクリーニングってやっぱりした方がいいんでしょ?」
はい、エアコンクリーニングはした方が良いです。間違いなく😄
エアコンは冷房/除湿機能を使えば例外なく内部がこうなっていってしまいますから↓↓


エアコンはその機能上&構造上、熱交換器と呼ばれる空気の温度を上げ下げする部分や送風ファン、送風口といった風の通り道にカビが必ず付着してしまいます。
このカビ汚れは冷房/除湿機能の使用時間に比例して増大し、あまりにも酷くなるとエアコンから吐き出される空気にカビの胞子が大量に混入してしまい、人によっては健康被害にまで繋がってしまうことも。
そこでエアコンクリーニングの大切さや必要性が説かれてくるわけですが、クリーニングを利用される方々にはぜひとも知っておいて頂きたいことがあります。それは
エアコンクリーニングはプロにお願いをすれば、どんな会社・どんな人であろうと100%綺麗にしてもらえる
というお掃除ではないということです。
──エアコンクリーニングは作業内容を確認して依頼しましょう。
エアコンクリーニングは分解の度合いによって実現される綺麗の程度が異なってきます。その内容は弊店のプランで言えば、
簡易分解 < ドレンパン分解 < ファン分解 < 背抜き完全分解※
※弊店では通常メニューには入っていません。
の形となってきます(各分解レベルの具体的な違いはエアコンクリーニングのページをご参照ください)。
「綺麗にしてくれるならメニューや内容なんてひとつでいい」とのお言葉を頂くこともあるのですが、もちろんそれもその通りだと思います。では、なぜ弊店はプランを3つに分けているのか。
それは「エアコンの使用(汚れ)状況に合わせたサービスの提供をしたいから」です。これは信州におけるエアコンの使用環境が大きく関係しています。
信州は夏が短い分、東京や名古屋、大阪だったりの首都圏都市部、あるいは沖縄等の冷房使用時期が長い地域に比べ、たとえば同じ2-3年の使用でも汚れ具合が全然違うんです。機体によってはカビ汚れがそこまで酷くなってはいない場合もあったりします。
エアコンは少なくとも2-3年に一度はきちんとお掃除して頂きたい電化製品ではあるのですが、場合によっては「毎回オール分解してまで清掃するというのはちょっとコストパフォーマンスがよろしくないかな…」と思うこともあったりで😅 ドレンパンやファン分解で気持ち良くお使い頂ける形に出来る時も多いんです。もちろん『安心を買う』という側面から言えば、分解度合いを上げたお掃除をした方が間違いはありません。
ですので、「エアコンクリーニングを利用するお客様側がそれらのことをきちんと知った上で選べる形があってもいいだろうな」、もしくは「私から色々お話しをする上でも明確な指針となるものがあった方が良いだろうな」との思いから、弊店では3つのプランを掲げさせて頂いている次第です。
たとえばお寿司屋さんでも『並』『上』『特上』とメニューがあったりしますが、すべて同じ“お寿司”という料理ではあるものの、その内容はそれぞれ異なってきますよね。でも『並』や『上』が『特上』に比べて美味しくないかと言ったら、決してそういうわけではありません。
エアコンクリーニングも同じです。どのメニューも決して綺麗にならないわけではありません。汚れ落としのパーセンテージに差異があるのです。
我々清掃業者の間でも「分解度合いの高いクリーニングでなければ掃除しても意味がない! 簡易分解なんてちゃんと洗えない部分も多くなってしまうし詐欺レベルだ」といった議論が噴出することがあるのですが、私としては正直「そこまで極論しなくてもいいんじゃないのかなぁ」とも思います😓
もちろん作業内容を比べた際、『分解をあまりしない簡易分解では作業方法を誤ると逆に内部に汚れをまき散らしてしまう』というのは事実としてありますので、そこは見逃してはいけないことだと思います。
適切な作業をしてくれる業者さんを見分けるひとつの目安としては、ファン分解までを行える(=エアコンの構造だったり、洗浄作業時における汚れの移動イメージをある程度理解している)方であれば簡易分解クリーニングにおいても安心の作業をしてくれると思いますので、ぜひそうした方にご相談をして頂きたいなと思います。
一方でエアコンクリーニングにおける最高峰のひとつ『背抜き完全分解』はもう言うこと無しの施工方法です。「とにかく安心の出来る綺麗を実現したい」という方は背抜き洗浄を検討の俎上に載せて頂くと良いかなと思います。全国には背抜き完全分解を専門に行っている方もおり、そうした方々は同業者も憧れるほどの技術力を持っています。


背抜き完全分解に関しては私はまだまだ経験も多くなく、かつエアコンクリーニングのご相談を頂くお客様がなぜか珪藻土や漆喰といった塗り壁のお宅が多かったりするため(塗り壁は水濡れや染み、擦り傷の心配が極端に高まるため)、リスクを考えると出来ないことも多いんです😓 「掃除に来たのに、逆に家を汚していった。傷つけていった」となってしまうのが一番切なく悲しいですからね💦
ですので、自分のスキルも鑑み、現状ではその一歩手前の洗浄パターンまでを通常メニューとさせて頂いている次第です。少しずつでも全国のトップランナーの方々に追いつけるよう精進もしていきたいとは思っておりますが!💪
何はともあれエアコンクリーニングの前にはそうした実際の部分を知って頂き、ぜひ上手にエアコンクリーニングを活用していって頂けたら嬉しいなと思います。
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『エアコンクリーニングのほんとのところ』をお伝えするお掃除で日々の暮らしの快適をしっかりサポート。今の自分のあるを尽くして。福寄せ清掃の『お掃除のむらかみ』 <むらかみ清掃技研>、村上隆浩でした。
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