お掃除機能付きエアコンも定期的なお手入れを。

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エアコンクリーニングに伺う度に

とお話ししている私なのですが、今回はそれに加え、

と、エアコンの構造や汚れをお客様と一緒に確認しながら、お話ししながら、綺麗のお手伝いをさせて頂いたというお話です。

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今回は皆神山のふもと、長野市松代町にてご縁あってお伺いをさせて頂いたお客様。清掃対象のエアコンは3~4年前にもクリーニングをされたことがあるとのこと。それでもエアコンの吹き出し口付近にカビのようなものが見えたことや、エアコンをつけると少し体の不調を感じてしまうようなことがご家族の中でもあったとのことで、今回またクリーニングの依頼をされたそう。

ちなみに弊店がお掃除させて頂くことになったのは、前回やってくださったお掃除屋さんとはタイミングが合わなかったとのことで本当にたまたまのことでした。また、さらにそこにも裏話があり、お客様は弊店に直接ご依頼をしてきてくださったわけではなく、弊店が業務協力をお願いしている株式会社GOENさん(←片付けや特殊清掃における長野県牽引企業さんです!)にエアコンクリーニングのご相談をしたところ、お引き受けしたGOENさんから逆に弊店に協力依頼を頂いてしまったという経緯でもあり(^^;

にもかかわらず、ブログにお話をご紹介頂く旨のご了承も頂き、S様、本当にありがとうございました。この場でも改めて御礼申し上げます。また、大事な仕事を私に預けてくださったGOEN代表・小口様にも心より感謝を申し上げます😄

さて、今回のエアコンはいわゆるお掃除機能付きと呼ばれる高機能エアコン。フィルターを自動でお掃除してくれるためフィルター清掃の手間が省け、メンテナンスも楽になります!という機能を備えたものなのですが、これがなかなかその反面となるデメリットもありまして💦

機体はシャープさんのお掃除機能付きエアコン『AY-F28X-W』。2016年製です。作業は弊店『スタンダードプラン』に相当する内容での承りです。

今年で使用8年となる中でも一度エアコンクリーニングを実施されているので、そこまで汚れも酷くはないかなと思いきや…

早速、分解をしながら中の汚れ状況を確認していきます。お掃除機能を有したエアコンの場合は「外装カバー」→「風向板」→「電装部品」→「お掃除機能部品(ロボ)」→「ドレンパン」の順に各パーツを外し、その内部にある「熱交換器」や「送風ファン」といった汚れの溜まりやすい箇所を洗浄しやすい状態にしていきます。

洗浄の準備を整えた状態です。熱交換器と呼ばれる空気を通して風の温度を上げ下げするための部品にも埃がびっしりでした。ここが詰まると風力が低下してしまいます。
送風ファンにもカビのもこもこがついてしまっています。この状態でエアコンを使用すれば少なからず風にもカビ菌が乗ってきてしまいますね😅
形状が複雑なお掃除ロボも汚れが溜まりやすい部品です。冷房/除湿使用時に発生する結露水を受け止めるドレンパンも役割上、水分にさらされていることがほとんどなのでここの汚れも特に気にしたいところですね。

──高機能エアコンは内部通気性も悪いので汚れに注意!

ちなみにエアコンは冷房/除湿機能を使えば室内機内部にカビ汚れが必ず発生してしまう電化製品です(→詳しくはこちらにて)。それはフィルターや送風ファンを自動でお掃除してくれるお掃除ロボ付きや熱交換器を凍結洗浄してくれるなどの機能を有した高機能エアコンでも変わりません。

エアコンは高所への設置が前提の電化製品ですので、そのフィルター等のお手入れが楽になるのは大変便利なのですが、一方でそうした機能があるために発生してしまっているデメリットについてもぜひ覚えておいて頂き、お手入れについての考え方、エアコンを買い求める際の考え方などの参考にして頂けたらと思います。

ということで簡単ではありますがご説明。

お掃除機能付きなどの高機能エアコンは構造部品が通常エアコンに比べて非常に多く、中の構造も複雑でどうしても通気性が悪くなってしまっているため、冷房/除湿使用時のエアコン内部に発生した湿気が逃げにくい(=カビが繁殖しやすい)傾向にあります。また、構造部品が多いということはカビや埃が付着する表面積もそれに比例して多くなっているため、自ずと汚れが堆積しやすい環境となってしまっています。

フィルターを自動でお掃除してくれるお掃除ロボは埃を掃除機のような強い力で吸い込んだり、強力な風で吹き飛ばしてくれるわけではありません。ロボに備わったブラシでフィルター表面を撫でながら大きな塵や埃を払いエアコン内部に設置されたダストボックスに回収、あるいは埃排出ホースを通じて戸外へと排出してくれる機能です。

その過程ではブラシがフィルターの奥に埃をさらに押し込んでしまう現象が少なからず起きてしまっており、そのためフィルターのさらに奥側にある「熱交換器」と呼ばれる部品への埃の付着が酷くなってしまう傾向にあります。

また、エアコンがキッチンのすぐ側にあるなど油煙を吸い込みやすい場所に設置されているとフィルターに付着した油のベトツキがお掃除ブラシによってさらにこすりつけられてしまい、フィルター自体の目詰まりが促進されてしまうこともしばしばです。

フィルター自動お掃除機能のある機種の場合、お掃除ロボがフィルターから取り除いてくれた埃はエアコン内部のダストボックスに収納されます。ダストボックスのお手入れを怠るとダストボックスから機体内部へと埃があふれ、逆にエアコンを汚す原因となってしまいます。フィルターのお掃除は必要なくともダストボックスのお手入れが必須となることはぜひ覚えておいてください。

一方で排出機能を通じて埃を戸外へと自動で排出してくれる機種もありますが、排出機能として備わった小さなモーターとファン(=風)の力だけではそれもなかなか難しく、残念ながら排出ホース内で綿状に詰まってしまっていることがほとんどです(↓下画像参照)。ですので、こちらも機能を過信するべからずです😥

様々な機能が付いた高機能エアコンは販売価格が高くなってしまうのは当然なのですが、見落としてはいけないのが故障率です。高機能エアコンだから故障しやすいというわけでは決してないのですが、単純に経験則や確率論からによる仮説です。部品が多いということはそれだけ不具合を起こす可能性のある箇所が多くなってしまうため、自ずと故障のリスクも高くなってしまうということですね。

また、私たちのような専門業者にお掃除をご依頼される場合、価格が高くなってしまうのもデメリットと言えます。高機能エアコンの場合は作業工程が多く、作業時間も通常エアコンの倍ほどにかかってしまうため、どうしてもそのような形になってしまいます😥 

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ざっとの紹介ではありますが、以上がお掃除機能付きエアコンを主体とした高機能エアコンの大きなデメリットではないでしょうか。ともすれば、汚れやお掃除を気にされる方ほど、フィルター自動お掃除機能は実はそう頻繁に使わない方が逆に良いという場合もありますし、エアコン購入にあたっても普通のエアコンをお選び頂いた方が良いということもあるかもしれません。

もちろん機種や設置する場所、使用状況によっても異なってはくるので一概には言えませんが、大概あてはまる上記についてはぜひ覚えておいて頂けると『エアコンのほんとのところ』を伝道したいと考えている私にとっても大変嬉しい次第です😄

──百聞は一見に如かず。一度はご覧頂きたいエアコン内部。

そんなこんなな前述の内容をお客様とも各部を眺めながらお話しすること&作業をすること3時間半。無事エアコンからの綺麗な空気を取り戻すことが出来ました。

エアコン汚れの実際についてはブログやエアコンクリーニングのご案内ページでも出来る限りお伝えはしているつもりなのですが、やはりなかなか伝えきれない部分もあります。エアコン汚れが気になる方はぜひ一度ご自身で吹き出し口内部をライトで照らして見てみるでも良し、ぜひ覗いてみてください(笑)。

ということで、信州は松代、本日のエアコンクリーニングもこれにて完了です。ありがとうございました! S様、また機会ございましたら株式会社GOENさんを通じ、何卒よろしくお願い申し上げます。

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「エアコン汚れのほんとのところ」をお伝えするお掃除で日々の暮らしの快適をしっかりサポート。今の自分のあるを尽くして。【福寄せ清掃】お掃除のむらかみ <むらかみ清掃技研>、村上隆浩でした。

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※個人が特定出来ないことを考慮した上で、お話を紹介させて頂くことをお客様よりご了承頂いております。

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