レンジフードの吸引力が蘇った日。

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急に寒くなりました。つい先日まで夏日があったというのに…。山肌もあっという間にその表情を変えてきました。あと少しすれば雪化粧をまとうようにもなるのでしょうね。

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さて、本日はレンジフードのお掃除です。今回は2年前に買い替えたという品で、買い替えてからは初めてのクリーニングとのこと。ご多忙でこれまでなかなかお掃除も出来ず、だいぶ汚れてきたようにも思うため…ということで村上がお伺いをさせて頂きました。

(ちなみに同お客様は別のお客様から私のことを知り、ご縁あって今回のお掃除となりました。ご紹介くださったK様、そして私に掃除をお任せくださったH様、本当にありがとうございました。この場でも改めて御礼申し上げます😌)

はてさて、汚れ具合を確認です。レンジフードは「新品からの使用で2年」「揚げ物等も日常的に多少は調理」とのことでした。熱で固着してしまったような油汚れはありませんが、やはり相応にこびりつき汚れはあり、レンジフード全体もすっかり黄ばんだような油色に染まっていました😅 お掃除前と後の様子は写真を並べてみるとよく分かりますね。

フィルターもだいぶ目詰まりをしてしまい、油煙の吸引力はすっかり落ちてしまっていました。お湯と専用薬剤の漬け置きでしっかり洗浄します。

お掃除後の試運転時にはお客様にも

と喜んで頂くことが出来、本当に良かったです。

『新品で買って、初めてのクリーニング』の際は、特に頭フル回転です。

ちなみにレンジフードに限ったことではないのですが、『新品で購入後、初めてのクリーニングをお任せ頂く』というのは実はかなり緊張します(^^;

理由はただひとつ。

道具や洗剤の選び方、使い方を見誤ると、対象(今回の場合はレンジフード)を傷だらけ&薬品焼けだらけ(シミやモヤモヤ)にしてしまう可能性があるからです。

特にレンジフードはその役割上、「常に熱にさらされる場所にあること」と「常に油の影響がある」こともあって製品自体の劣化が進みやすいことも多く、そのためお掃除の際の摩擦や洗剤の影響を強く受けてしまうことがあります。

こびりついた油を少しでも早く落とそうと洗剤を強くしたり、摩擦力の強いスポンジでこすったりしてしまうと、油汚れは落とせたもののレンジフードは傷だらけ/モヤモヤだらけですっかり変わり果てた姿に…なんてことにもなりかねません。

そして何を隠そう、それは決して私も例外ではなく…😭 洗剤や汚れの仕組みが分かっていない頃にしでかしてしまったあの地獄のような光景は今なおくっきりとまぶたの裏に焼き付いています( ;∀;)

レンジフードには汚れ軽減のためのフッ素樹脂加工が施されていたり、ホーローのものがあったりします。

最も広く知られているだろう『フッ素樹脂加工』は耐薬品性や耐蝕性に優れ、酸やアルカリといった薬品にもほとんど侵されることはないとも言われていますが、熱や油の影響を受ければ、やはりその劣化は免れず、もちろん寿命もあります。汚れが酷い場合には油と一緒に本当に簡単に塗装膜が剥げてしまったりします😂

それでも素材に優しく、傷を付けないクリーニングを心がけ実施していくことは、設備(=資産)の長寿命化や美観維持をお手伝いするためには必須の要素。素材、状態に合わせたクリーニング方法を日々模索する毎日です。

それゆえ、新品と対峙するたび、頭の中では「この素材なら、この洗剤成分はOK」「この状態なら、この硬度のスポンジは〇。これは×かな…」「洗剤との接触時間は…」など、頭の中は常にフル回転。無事に終わった際は緊張の糸が切れるせいもあるのでしょうが、かなりクタクタになっています(^^;

ということで、本日のお掃除もこれにて完了です。ありがとうございました! 油汚れや油由来による劣化/損耗は、メンテナンスの差ひとつで本当に大きく変わってきます。レンジフードはぜひ定期的なお掃除をして、長く愛用して頂きたいと思います。

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本日も地獄のようなあの日の光景を回顧しつつのお掃除で、日々の暮らしの快適をしっかりサポート。今の自分のあるを尽くして。お掃除のむらかみ <むらかみ清掃技研>、村上隆浩でした。

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※個人が特定出来ないことを考慮した上で、お話を紹介させて頂くことをお客様よりご了承頂いております。

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