⇒エアコンクリーニングのページはこちら
今回お伺いしたのは長野市のお客様宅。2年ほど前にもご縁を頂き、エアコンクリーニングをさせて頂いたお客様です。
「エアコンの臭いが気になって…」
そんなご連絡を頂きました。お声がけ頂けることは本当にありがたいことなのですが、ただ…正直なところ、頭の片隅ではこんなことも考えていました。
…もうそんなに臭うのかな?🤔
前回クリーニングをしてから、およそ2年。その間、冷房を使った夏は一度だけです。
冷房を使えばもちろんカビは生えてしまうのですが、「もう強い臭いが出るほどかな…?」というのが率直な印象でした。
ということで、その答え合わせも兼ね、クリーニングにお伺いさせて頂きました。
──今回は三菱電機『MSZ-GV5620S-W』
今回の機種は三菱電機製ノーマルエアコン『MSZ-GV5620S-W』。ノーマルエアコンらしいシンプルな構造で、個人的にも好きなシリーズです。

さて、試運転。スイッチを入れると
…あ、確かに臭う…
しかも、一般的なカビ臭とは少し違います。どこかペット臭にも似たような独特の臭い。
実はこの前日、ペットを飼われているお宅のエアコンクリーニングをしていたこともあり、その臭いが真っ先に頭をよぎりました。でも…何か違うんです。
──エアコンは意外と正直です。
もう少し近づいて吹き出し口を見てみます。すると、上下フラップや吹き出し口の奥に、茶色い水垂れの跡。

…あれ? この跡には見覚えがあります。そこでお客様にお聞きしました。
「冬もエアコンはお使いでしたか?」
「はい」
「灯油ストーブも一緒にお使いになられてました?」
「はい」
その瞬間、「あ、なるほど」と原因が一本につながりました😄
──臭いの原因は、カビだけではありません。
エアコンの臭いと聞くと、多くの方はカビを思い浮かべると思います。もちろん、それが原因のことも多くあります。
ただ、寒冷地ではもうひとつ、意外と多い原因があります。
灯油ストーブです。
灯油ストーブは燃焼時に水蒸気を発生させるだけでなく、室内にはごく微細な油性成分なども漂わせます。
そしてエアコンは部屋中の空気を吸い込みながら運転する家電。つまり、その空気と一緒に、そうした成分も少しずつ取り込んでいってしまうんです💦
その結果、熱交換器や吹き出し口、ドレンパンなどへ付着し、独特の臭いの原因になってしまうことがあるのです。
──水飛びが増える理由も、ここにあるのかもしれません。
ここからは、あくまで私自身の現場での経験からの考察になります。
「冷房運転中に水が飛ぶようになった」というご相談を頂くことがあります。
そのエアコンを洗浄すると、熱交換器やドレンパンに油分と思われる付着物が見られることが少なくありません。
本来、熱交換器の表面は水が薄く広がって流れやすいように作られています。
ところが表面に油性の汚れが付着してしまうと、水をはじきやすい状態になり、冷房時に発生する結露水が細かな水滴となって飛散しやすくなることがあります。
今回見られた茶色い水垂れも、そうした現象が重なっていた可能性がありそうです(;^_^A
もちろん、原因は一つとは限りませんが、現場を見ていると「灯油ストーブを併用しているお宅」に共通して見られるケースが少なくないようにも感じています。
──分解すると、やはり…
ということで分解開始です。



取り外したドレンパン(結露水の受け皿)をご覧頂くと、水とは明らかに違う、少し粘り気のある液状の付着物。おそらく油分です。
お客様にも実際に見て頂きながら、
「こうしたものが臭いの原因になることもあるんですよね😅」
とお話しさせて頂きました。
写真だけでは伝わりにくいことも、実物を見ると納得して頂けます。
──洗浄後は、すっきり。
熱交換器。送風ファン。ドレンパン。一つひとつ洗浄し、臭いの原因となる付着物を落としていきます。






試運転では、気になっていた臭いも改善。安心してお使い頂ける形になりました。
──寒冷地だからこそ、おすすめしたいこと。
長野県のような寒冷地では灯油ストーブとエアコンを併用されるご家庭も多いと思います。もちろん、その組み合わせ自体が悪いわけではありません。
ただ、夏のエアコンのことまで考えるのであれば、ほんの少しだけ使い方を工夫してみるのがおすすめです🫡
例えば、
「灯油ストーブで暖めた空気を部屋全体に循環させたい」
「暖かい空気を足元まで届けたい」
そんな時は、エアコンではなくサーキュレーターが活躍してくれます。
サーキュレーターは空気を循環させるだけなので、灯油ストーブから発生する微細な油性成分をエアコン内部へ積極的に取り込むこともありません。
一方でエアコンと灯油ストーブを併用したい場合には、
- ストーブで部屋全体が暖まって、しばらくしてからエアコンを運転する。
- あるいは灯油ストーブの真上や近くの空気をそのまま吸い込まないよう、風向きや設置位置を少し意識してあげる。
そんな使い方をするだけでも、エアコン内部への影響は多少なりとも変わってくるかもしれません😄
エアコンは部屋中の空気を吸い込みながら仕事をする家電です。
つまり、取り込む空気がきれいなら、エアコンの中も汚れにくい。逆に、油煙や灯油由来の成分が多ければ、それも少しずつ取り込んでいってしまいます。
今回のクリーニングはそんな当たり前だけれども意外と気づきにくいことを改めて教えてもくれたお掃除でした。
ということで、本日のお掃除も無事完了です!
O様、この度もご依頼くださり、本当にありがとうございました。
ご家族皆様、お体にはくれぐれもご自愛頂き、健やかなる日々をお過ごし頂けること心よりお祈りいたしております。ありがとうございました!
今回使った主な洗剤・資器材は
■荒川工業 『AUFB ナノバブル』
■允・セサミ 『エアコン職人』
■HiKOKI 18Vコードレス高圧洗浄機AW18DBL
■三昌工業 『ソウジスキーPRO』
*
エアコンクリーニングで日々の暮らしの快適をしっかりサポート。今の自分のあるを尽くして。福寄せ清掃®の『お掃除のむらかみ』 <むらかみ清掃技研>、村上隆浩でした。
⇒このブログを書いている村上のプロフィールはこちら😄
⇒エアコンクリーニングのページはこちら
※個人が特定出来ないことを考慮した上で、お話をご紹介させて頂いております。

