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普段から良くして頂いている不動産オーナー様から「中古販売住宅のシンクを新品交換しようか迷っているんですけど…ダメ元で磨いてもらうことできますか?」とのご相談。この類のご相談はしばしば頂くのですが、ダメ元でも本当にダメになってしまうと代〇△×△■(コメント自粛)したりするので、とっても尻込みしてしまう案件になったりも( ˙▿˙ ; )
とりあえず今回は「本当にダメ元で良いですから」と背中を押され、お引き受けすることに。『やると決めた以上は最大限お応えできるよう努めるのみ!』で現場のお宅へ。
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さて、まずはシンクの状態を確認。
2002年新築の住宅ということでしたので、ちょうど20年。綺麗にお使いだったようで酷い水垢やサビ、大きな凹み傷もありません。それでもシンク側面にはモヤモヤっとした石鹸&水垢等の複合汚れや蛇口水栓根元には水垢、底面には小傷がたくさん付いてます。
サビに強く、耐熱・耐久性に優れていて、金属の中でも比較的硬い種類となるステンレスですが、陶磁器などに比べれば柔らかい素材であるため、洗い物などの際にはどうしても細かな傷が付いてしまいます。傷の重なりによって傷が目立たなくなっていく反面、だんだんとシンクもくすんだように見えてきてしまうのですが、今回のシンクは元々が艶無しか半艶だったような感じもします。
さて、どのように磨きましょうか…と、オーナー様にも相談をしてみれば「パッと見、とても良いようにお願いします」と。それが一番難しいヽ(´Д`lll)ノ
さてさて、とりあえず手を動かします!(笑)。光沢出し研磨の前にモヤモヤ汚れや水垢を取り除いていきます。シンク全体の傷の深さから判断して、あまり粗い研磨パッドは使わずに弊店酸性洗剤「シバラク」と共に汚れを除去。
汚れが取れたところで研磨作業へと移ります。作業は至ってシンプル。傷を消す→傷を消す→傷を消す→磨く→磨く→磨く、の繰り返しです(^_^;ゞ
研磨剤を使用しての作業であったため、研磨作業中は黒ずみ汚れが出てきます。 時折、作業をご覧頂いている方から「この黒ずみが出なくなるまで磨けば良いの?」とご質問頂くことがあるのですが、“研磨する”ということは金属を極微量ながらも削り取っているということなので研磨している限り、黒ずみは延々と出てきます。汚れを拭き取って乾かし、汚れや傷の具合を確認して綺麗になったなと思ったところが研磨の終わらせ時です。
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作業すること、2.5時間。シンク底面の鏡面仕上げと側面のヘアライン仕上げを整えたところでオーナー様にもご確認を頂き、作業は終了となりました。
全体的にはとても綺麗で美しくなりました! が、よくよく見ればどうしても綺麗にしきれない部分は出てきてしまいます。 スポンジや洗剤を置くワイヤーラックが設置されていた箇所は擦れが強く、質感も変化してしまっていたため、どうしても他と均一にすることは叶いませんでした。
鏡面仕上げはとても美しく、目を引き、人を魅了してくれる金属加工ではありますが、一方で凹み傷や新たに付いた傷がとても目立ち易くなってしまうといったデメリットもあります。シンク全ての面を鏡面仕上げとしてしまうと施工完了時のその時ばかりはとても良いのですが、実際に日常使いのフェーズへと移行した場合、「傷が気になって気になって…」といったことに陥ってしまうケースも少なくないため、今回はこのような形で収めさせて頂きました。
……いや…本当のことをお話しすれば、今の私の実力ではここまで。シンク全てを素早く超鏡面にするまでの効率的実力はございません(^_^;ゞ
世の中には光の反射率や鏡面度合いまでをも短時間で自由自在に実現していく凄腕の掃除&研磨職人さんがいらっしゃいます。が、私はまだまだその境地へは辿り着けてはおりません。そこまでの技術に辿り着くことが出来れば、手掛けるシンクそれぞれに合わせた仕上がりを柔軟に提案していくことが出来るようにもなるため、『私もいつかは…』の想いで日々研究に努めている次第です。
シンク磨きの研究用にシンクをご提供頂けるオーナー様等いらっしゃいましたら、ぜひお声がけください。喜んでご協力をさせて頂きます(笑)。
“綺麗”の実現で、日々の暮らしを快適に。今の自分のあるを尽くして。お掃除のむらかみ <むらかみ清掃技研>、村上隆浩でした。
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※個人が特定出来ないことを考慮した上で、お話を紹介させて頂くことをお客様よりご了承頂いております。