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一年間の締め括り月の12月。行く年来る年を迎えるために大掃除を計画されている方も多いことでしょう。となれば、お掃除屋さんにとっても12月は大変忙しい時期となり、ありがたいことに弊店もご多分に漏れず気ぜわしい年の瀬となっています。
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さて、今回はそんな12月の掃除屋さんの仕事のひと幕です。
弊店をご利用されるお客様の1/3くらいでしょうか、皆様が年に一度か二度、年の瀬だったりお盆前だったりにご利用されるプランに『窓ガラス1DAYクリーニング』があります。
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今回も1日6時間分、窓ガラスクリーニングということでお伺いをし、サッシ枠の清掃、レールの清掃、窓ガラスの清掃、と順繰りに汚れと戦っていきました。
天気は快晴、暑くもなく寒くもなく、まさに小春日和。体を動かすにも非常に良い日で、集中してやっておりましたところ、午後3時前…
6時間を待たずに終わってしまいました😆
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お約束は6時間。余った時間で出来ることもあるのでお客様に「どこかお掃除されたいところはございますか」とご相談したところ、『キッチンかお風呂かなぁ』と。そうは言っても、あと1時間と少し。
「も…申し訳ございません💦お風呂、キッチン、どちらにしても丸々やりきるだけの時間はなかなか難しく…😂」と正直に相談しましたところ、
『あっ! じゃあ、グリルのお皿!🤭』
と、ひらめきのオーダー。ということで残りの時間で【グリル皿の油落とし】です。
まずは確認。普段からくっつき防止のホイルを活用しながら調理されているということもあり、お皿全体が酷く焦げ付いているというわけではありません。それでも炭化してしまった油汚れがちらほら。
お話を伺えば、グリル皿は一度交換しており、このグリル皿に変えて5年とのこと。まだ新しい方ではありますが、それでもこうしたグリル皿やレンジフードのフィルター等の油汚れを取る際には必ず注意(=ご説明)することが一点。それはフッ素樹脂加工などのコーティング(塗膜)の剥がれです。
グリル皿などは使用の際、常に高温の熱にさらされています。熱膨張や冷却時の収縮を繰り返すことで目には見えずともコーティングのはがれや劣化は少しづつ進んでいます。さらにその上にこびりついた油や焦げ付き汚れは熱や焦げの化合によって固着してしまっており、しっかり除去しようとすればどうしてもコーティングも一緒に取れてしまうことも多々あります。逆を言えば、コーティングの剥がれを避けようとすれば強固な焦げ付きや油汚れは十分には落とせません。
今回は『フッ素加工は取れてしまってもいいので、焦げや油を出来る限り取ってほしい。焼き物をした時に前の魚だったりお肉だったりの臭いが出てくるのが嫌なので』とのことでしたので、焦点を油の除去に当て作業開始です。
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まずは焦げや油の塊を物理的に除去していきます。固着してしまった焦げ付きなどはそのまま油汚れ用洗剤を塗布したり、お湯で洗浄するなどしてもなかなか溶解したり浮き上がってきてはくれません。洗剤や水分が浸透しやすいように邪魔な固着物は可能な限りこそぎ取っていきます。
焦げ付きを除去する際は対象物よりも固い素材(ステンレスたわしや研磨剤の付いたスポンジ等)で強くこすったりするのはNGです。傷が付き、コーティングの寿命がさらに短くなったり、細かな傷の中に油や汚れが入り込み、より落ちにくくなっていってしまいます。フッ素樹脂加工は強い摩擦でも剥がれてしまいますので普段の中で洗浄する際にはどうぞ優しく洗ってください。
ちなみにもしそれほど強くこすっていないにも関わらずフッ素加工が取れてしまう場合、それはもうコーティングの寿命だったとも言えるので、汚れの再付着やお掃除頻度の増加を懸念されるようであれば買い替えも選択肢に入れて頂くと良いかと思います。
焦げ付きを大まかに除去した後は残った汚れを浮かせたり溶解させるべく、洗浄液のお風呂にドボン。
油汚れの除去が優先ではありますが、コーティングの剥がれ具合も都度確認しながらブラシやスポンジでの洗浄を繰り返していきます。
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ジャブジャブ…ゴシゴシ…と、焦げ付きと戦うこと1時間。まずはお客様に一言…
すみません💦
コーティングはやはり取れてしまいました😭
それでもお客様は笑顔で
『全然いい! OK! OK! 綺麗になった~😊』
と喜んでくださり一安心。だけれども、コーティングをもっと剥がさず、油をしっかり取る技術、もっともっと追及していきたいです。「村上さんにお願いしてよかった!」と何の曇りもなく喜んでもらえるようになれるまで常に鋭意研究&努力です!
そんなこんなの12月スタート。残りの2022年も全力掃除で、皆様の日々の暮らしを快適にするお手伝いをしてまいります! 今の自分のあるを尽くして。【福寄せ清掃】お掃除のむらかみ <むらかみ清掃技研>、村上隆浩でした。
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※個人が特定出来ないことを考慮した上で、お話を紹介させて頂くことをお客様よりご了承頂いております。