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今回お伺いしたのは佐久市のお客様宅。
「1階のエアコンの中から音がするようになり、コウモリと思い…。隙間から糞が落ちてきたりしているため、追い出しと侵入経路の遮断をお願いしたく問い合わせをさせて頂きました」
というご相談を頂きました。
コウモリが入り込んでしまったエアコンの対応では、これまで2階以上に設置されたものをお伺いすることが多かったため、
…1階のエアコンかぁ。珍しいなぁ…
と思いつつ、現地へ。
すると、エアコンが設置されていたのは吹き抜けのある広々としたリビングで、しかも薪ストーブがあります。


なるほど。
これならコウモリにとって、なかなか居心地の良い場所かもしれません。
夜になれば室内の明かりに羽虫などが集まってくる。秋から冬にかけては薪ストーブで室内が暖かい。そして、そんな空間の高いところにエアコンがある。
コウモリからすれば、
「ここ、いいね~😄」
となっても、まあ不思議ではありません(笑)。
──昨年の冬には…
改めてお客様からお話を伺ってみると、何ヶ月か前からエアコンの中からガサゴソと音が聞こえることがあったそう。さらに昨年の冬には、一匹のコウモリが室内を飛び回ったこともあったとのこと。そして…
エアコンの横から、足みたいなものが見えたこともあるんです😅
とのお話も(;^_^A

もしエアコン内部へ入り込んだコウモリが、何かの拍子に出口を間違えてしまったとしたら、エアコン本体と壁のわずかな隙間からひょこっと顔を出したり、足が見えたりすることは十分にあり得ます。
信州などでエアコンに入りこんでしまうコウモリはアブラコウモリ(イエコウモリ)が主ですが、彼らは非常に小さな隙間(1㎝もあれば十分)を通り抜けることができます。
そのため、「こんなところから!?」と思うような隙間が侵入口になっていることも少なくありません。
さて。
では、コウモリは本当にエアコンの中にいるのでしょうか(;^_^A
ちなみにコウモリは蚊などの害虫を食する益獣という側面を持つ動物であるため、鳥獣保護管理法にて保護されています。
環境省や当該部署の許可がなければ捕獲/殺駆除は行えませんので、エアコン侵入の際にもそのほとんどは追い出した後に侵入経路を塞ぐ処置をすることになります。
──エアコンの下には確かに糞が…
室内を確認します。エアコンの下には、確かにコウモリの糞と思われるものが落ちていました。
音の話もある。「室内を飛び回った」「エアコンの横から足のようなものが見えた」という目撃情報もある。これはかなり怪しい🤔
となれば、まず確認したいのは侵入口です。エアコン本体をいきなり分解するのではなく、まず屋外側から見ていきます。
──屋外配管カバーに、コウモリの痕跡
室外機へつながる配管を覆っている屋外配管カバーを確認。すると…


ありました。コウモリが身体を擦ったと思われる脂跡。少なくとも、この場所へコウモリが来ていることは間違いなさそうです。そして、配管カバーには気になる隙間も。
屋外配管カバーは、長い年月の中で紫外線や温度変化の影響を受けます。プラスチック製の部材などは少しずつ劣化しますし、固定部分が緩んだり、隙間ができたりすることもあります。特に2階以上などの高い位置に設置されているエアコンの場合は、こうした配管まわりも時々確認しておきたいところです。

…目立った跡はないけど、ここからも出入りしているのかな🤔
さらに確認していきます。
カバーを開けてみると、明確な痕跡がありました。カバー内に蓄積した糞尿です。

屋外側で配管穴を塞いでいたパテが経年劣化によって落下し、外れてしまったようです。つまり、本来は塞がっているはずの屋内外の配管穴が通じてしまっていた。そこからコウモリが入り込んだ可能性が高そうです。
となると、やはりエアコンの中にいる可能性は高いですね…。
──いるはずなのに、いない
コウモリが営巣場所として入り込むことの多い、エアコン下部の配管スペース。まずはそこから確認をしていきます。
カバーを開けると、コウモリの糞がポロポロ。
…やっぱりいる。
そう思いながら中を確認してみると…


……ん?
いません。

配管穴部を狭所カメラで確認しても、いない。
少なくとも、いつも発見出来る場所にコウモリは見当たりません。
でも、これだけの痕跡がある。
コウモリは、一度「ここは安全だ」と認識した場所を繰り返し利用する習性があるとも言われています。
エアコンにこれだけ糞が残っていて、屋外とも確実につながっている環境の中、いないとはなかなか考えづらい状況です。
…まさか、まだ他に入り込める場所があるのかな…
そう思い、さらにエアコンを分解してみようとした、その時でした。
──視界の端に、黒い影
視界の端に、黒いものが。
……ん?
もう一度見る。
え!? Σ(・□・;)

いました。
コウモリです。
しかも、こんなところに。
熱交換器の横。エアコン本体のカバーと熱交換器の間にあるスペースです。ここにコウモリがいるのを見るのは、私自身初めてでした。

思わず、
すごいなぁ…😲
と声に出てしまいました(笑)。
コウモリからすれば、ほんのわずかな隙間も立派な通路。人間からすれば「こんなところに入れるの?」と思うような場所でも、彼らにとっては十分なスペースなのかもしれません。改めてそのことを実感。
ちなみに今回見つかったコウモリは、残念ながらすでに亡くなっていました。そのため、追い出しの際に飛び回ってしまったり、どこかへ逃げ込んでしまったりすることもなく、その点では助かりました(苦笑)。
──糞尿で汚れた部分を清掃。そして侵入口を封鎖
その後、本体カバーも取り外して、エアコン内部をできる限り確認。今回は生きた個体は確認されませんでしたので、内部に残っていた糞尿などの汚れを取り除き、該当する部品やエアコン本体を清掃・除菌していきます。


そして最後に、侵入経路と思われる配管穴を封鎖。屋外配管カバーにできていた隙間についても処置を行いました。これで少なくとも今回確認された侵入経路からは再び入り込めないようになります。


──「入っているかもしれない」は、調べてみないと分からない
今回のように、
「エアコンからガサゴソ音がする。キーキー、チッチッなどの声がする」
「エアコンの下に見慣れない糞のようなものが落ちている」
「エアコンと壁の隙間から何かが見えた」
といったことがあった場合、もちろん必ずコウモリがいるとは限りませんが、コウモリが出入りしている痕跡があるのであれば、まずは確認してみることが大切です。
今回も、実際にエアコンを開けてみると、
「まさか、そこに!?」
という場所からコウモリが出てきました。
だからこそ、音や糞などの小さな変化を「気のせいかな」で終わらせず、一度確認してみる。それだけでも、エアコンを安心して使い続けるための一歩になるのではないかなと思います。
*
ちなみに、コウモリの被害がエアコン周辺だけではなく、家全体に及んでしまっているようなケースになると、私の対応だけでは十分なお力になれず、専門の業者さんへご相談頂く必要が出てくることもあります。
そうした、より広範囲なコウモリ対策について調べている中で知ったのが、『かわほりプリベント』さん。
コウモリについて発信されている内容を拝見していると、まさに専門家中の専門家という印象で、私自身も勉強させて頂いています。
実際にお仕事でご一緒したことはまだないのですが、いつか一度お目にかかって、いろいろお話を伺ってみたいなぁ…などと勝手に思っていたりもしております。むしろ、もはやファンです(笑)。
餅は餅屋。
エアコン周辺の侵入であれば私がお手伝いできることもありますが、屋根裏や壁の中、建物全体に関わるようなケースでは、その道の専門家にお任せした方がよい場合もあります。コウモリのことでお困りの際には、被害の範囲に応じて、適切な専門家へご相談頂くことも大切です。
ということで、本日のお掃除も無事完了です!
T様、この度は弊店を見つけてくださり、またご相談くださり、誠にありがとうございました。お役に立てたならば幸いです。ご家族皆様方、お体にはくれぐれもご自愛頂き、引き続き健やかなる日々をお過ごし頂けることを心よりお祈りいたしております。
今回使った主な洗剤・資器材は
■SMSJAPN 『バイオクリーン オールクリーナー』
■TOSHO 『レモングリーンDD』
今後も今の自分のあるを尽くして。福寄せ清掃®の『お掃除のむらかみ』 <むらかみ清掃技研>、村上隆浩でした。
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※個人が特定出来ないことを考慮した上で、お話を紹介させて頂くことをお客様よりご了承頂いております。

